ポムロール地区 (Pomerol)
ポムロールはリブルーヌの村のちょうど北東に位置する丘陵で、小さいがボルドーの特色あるワイン生産地区のひとつで、豪勢でうっとりさせるような魅力のある赤ワインを生産しています。ここにはそれぞれのシャトーに対して公式の格付制度はありません。生産者がとても小規模ため生産量がとても低く、中でも最も名声のある生産者はシャトー・ペトリュスやル・パンなどです。
表土は砂利の層が支配的でその間に粘土が差し込むようにあり西部になるにつれ砂質が多くなっています。下層土は地元特有の鉄分を多く含む粘土質土壌で、ここでは ”crasse de fer” と呼ばれており、シャトー・ペトリュスは特にこのような土壌が多い畑です。またル・パンの畑は南向きの斜面で砂利と砂質土壌に約10%程の粘土質から構成されています。
ブドウ品種は開花の早いメルロー種が主体で、カベルネ・フラン種も栽培されていますが、実際はメルローの栽培が全体の約80%を占めています。
ここでのワインはフルボディでとてもコクがあり、滑らかな口当たりの素晴らしい品質のワインが多く生産されています。